招待講演


石田亨 教授(京都大学),中島秀之 特任教授(東京大学)に招待講演をして頂きます.日程はプログラムをご覧下さい.

石田亨

京都大学大学院 情報学研究科 社会情報学専攻 教授

講演題目

Multiagent System: Connecting Models to Future Society

講演概要

知能をモデル化し実装すれば人工の知能が生まれる.それは有用だろう.では,社会をモデル化し実装する目的は何か.人工の社会を生み出すことか.それは有用だろうか.マルチエージェントシステムの研究は,未来の社会を生み出す方向に向かうときではないだろうか.


中島秀之

東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 先端人工知能学教育寄付講座 特任教授

講演題目

予期知能を目指そう

講演概要

Deep Learningのブレークによって外界認識の問題は大きな進歩を遂げたかに見える.多くの成功例が報告される中で,機械学習の根本的問題の一端を見せる報告もある.意図的に誤認識をさせることが可能なのである.機械学習の研究は,学習例に近づきすぎる過学習を避けつつ適度の一般化をさせる手法の探求であると言っても良い.しかしながら,与えられた例からのボトムアップの学習からだけでは限界がある.誤認識はこの過汎化の隙間を狙ったものである.

一方で人間の認識を見るに,トップダウンの予期(expectation)の重要性が観測されている.大脳皮質の処理はトップダウンが9割だという説もある.人間にも錯視はあるが,機械学習の誤認識のような突拍子も無い例が報告されていない理由はこの予期が効いているからだと考えられる.

次期AI研究はボトムアップとトップダウンの融合を目指すべきである.予期知能の研究を提言する.